馬にニンジン。鼻先にぶらさげれば、ずっと走りつづけるというたとえがあるくらい、ニンジンは馬の大好物である。ところが、馬にニンジンをやるのは意外にむずかしい。へ夕をすると、ニンジンといっしょに指までかまれるから、ご用心。まず、ニンジンの葉のところをもち、先のほうからくわえさせるわけだが、ヘンに怖がって馬がかんだとたんに手をはなそうとしてはダメ。ニンジンが落ちそうになると、馬はかえって葉のほうまでいっしょにかもうとする。これでは、指までかまれることになる。馬がかぶりついてきても、ニンジンを支えつづけ、ここまで口のなかに入ったらもう落ちない、というところを見きわめるのがコツだ。また、手のひらになにかをのせて食べさせるときは、指をそらし気味にしてはいけない。そらした指をかまれてしまうのだ。とくに、親指はそらしがちなので注意したい。いずれにせよ、こちらが怖がっていると、馬にかみつかれることになる。
海外で、犬にガブリとやられる人がふえている。被害者は決まって「なにもしていないのに、突然襲ってきた」とボヤく。しかし、犬にも五分の理。犬がかみつくときには、それなりの理由があることが多いのだ。犬に近づくときのタブー、旅立つ前にしっかり頭に入れておいたほうがいい。だれも、顔を低くし、うなっている犬には近づかないだろう。だが、尾を振っている犬は、喜んでいるものと誤解し、ウカウカと近づいてしまう。しかし、じつは尾を振っている犬は、かなり危険な状態なのだ。同じように尾を振っているように見えても、尾が腰より下で揺れていれば、ご存じのとおり喜びの表現。しかし、腰より高いところで振っていれば、近寄るなという合図なのである。これを見誤ると、とんだ災難に遭うことになる。また、尾が両足の間に入り、耳が後ろに倒れているのは、犬が恐怖心をもっているときだ。あなたに犬を怖がらせるつもりはなくても、犬がそう感じているのだから仕方ない。うっかり近づけば、犬の反撃が待っている。さらに、食事中の犬も危険だ。このとき、犬は本能的に警戒心が強くなっている。また、鎖につながれた犬は、イライラしていることが多い。見知らぬ人間が近づくのは危険だ。以上、人間の想像以上に、犬が人間を怖がっていることを忘れないでいたい。